『わたしの台南「ほんとうの台湾」に出会う旅』一青妙著(新潮社)
台中から戻る列車の中で、80代のおじいさんと隣り合わせになった。
私が大きな袋を抱えているのを見かねたのか、
「上にあげましょうか」とおっしゃった。日本語で。
それをきっかけに、おじいさんが降りる駅まで、
いろいろな話をした。
私が訪ねた鹿港の昔の話のやら、戦争中の話やら…。
ふとしたとき、
「台南はいいですよ。一度行ってみなさい」
と、おっしゃる。
なんでも、台北とはまったく違うんだそうだ。
気候しかり、食べ物しかり…。
そして、食事が本当においしいらしい。
そんな話を聞いたせいか、台湾から戻ってから、
「台南」が気になりだした…。
そこで手に取ったのが、この本。
この本を読んで、さらに台南の魅力がグイグイと増してきた。
女優の一青妙さんの台南に魅了されている、その思いがビシビシ伝わって来た。
彼女が子どもの頃過ごした台北。大人になって久しぶりに訪ねてみると、すっかり様変わりしてしまったらしい。まるで東京のように妙にこぎれいになってしまったその街に、違和感を感じた。
そんなとき、ふとしたきっかけで台南に行ってみると、そこにはかつて過ごした街の風景が残っていたという。
どんどん近代化されて、経済発展していった台湾は、昔あった人間臭さのようなものが失われつつあった。一青妙さんが感じたように、最近は台湾の人もものたりなさを感じて、古きよい風景の残る台南の街を訪れる人が、最近とても増えているらしい。
かつて、台北や高雄に経済の中心が移り、経済的に取り残されてしまった街が
今では台湾の人たちにも魅力的な場所に写っているようだ。
そういえば、
私が訪れた台中の鹿港もそんな街の一つだった。
古びた街の風景が観光資源として見直され、私のような観光客がやって来る場所になった…。
失ってみてはじめて、実は大切なものだったと、気づくものなのかも…。
次回は、是非とも台南に行ってみたいなぁ。
私が大きな袋を抱えているのを見かねたのか、
「上にあげましょうか」とおっしゃった。日本語で。
それをきっかけに、おじいさんが降りる駅まで、
いろいろな話をした。
私が訪ねた鹿港の昔の話のやら、戦争中の話やら…。
ふとしたとき、
「台南はいいですよ。一度行ってみなさい」
と、おっしゃる。
なんでも、台北とはまったく違うんだそうだ。
気候しかり、食べ物しかり…。
そして、食事が本当においしいらしい。
そんな話を聞いたせいか、台湾から戻ってから、
「台南」が気になりだした…。
そこで手に取ったのが、この本。
この本を読んで、さらに台南の魅力がグイグイと増してきた。
女優の一青妙さんの台南に魅了されている、その思いがビシビシ伝わって来た。
彼女が子どもの頃過ごした台北。大人になって久しぶりに訪ねてみると、すっかり様変わりしてしまったらしい。まるで東京のように妙にこぎれいになってしまったその街に、違和感を感じた。
そんなとき、ふとしたきっかけで台南に行ってみると、そこにはかつて過ごした街の風景が残っていたという。
どんどん近代化されて、経済発展していった台湾は、昔あった人間臭さのようなものが失われつつあった。一青妙さんが感じたように、最近は台湾の人もものたりなさを感じて、古きよい風景の残る台南の街を訪れる人が、最近とても増えているらしい。
かつて、台北や高雄に経済の中心が移り、経済的に取り残されてしまった街が
今では台湾の人たちにも魅力的な場所に写っているようだ。
そういえば、
私が訪れた台中の鹿港もそんな街の一つだった。
古びた街の風景が観光資源として見直され、私のような観光客がやって来る場所になった…。
失ってみてはじめて、実は大切なものだったと、気づくものなのかも…。
次回は、是非とも台南に行ってみたいなぁ。
by bono1504
| 2015-01-20 20:50
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