カテゴリ:街歩き関連の本・記事( 14 )

年末の台湾行きを決めてから、ポツポツ情報収集を始めている。
そんな中、出会った一冊。

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著者が台湾各地をたずね、かきためたスケッチが掲載されている。

「香りを嗅いだときに過去の記憶が鮮やかに蘇るような、その国の温度や香りを思い出すようなものは描けないだろうか」
フィンランドの旅行を通して経験した、イメージ色を探す行程がその問いに答えるヒントになった。なんとなく思い出に残る部分というのは、色彩の力も大きいのではないだろうか。そもそも、今まで好みの風景というのは自分の好きな色だったのかもしれない。

(本文より抜粋)

初めて台湾を訪れたとき、ふた昔ぐらい前の色あせた建物の色彩に心が惹かれた。
そして、住宅を飲み込んでしまいそうな力強い植物の色にも。

街を流れる少し埃っぽいような、のんびりとした空気も、好きだなぁ。

この本を目で追いながら、
いつしか、かつて訪ねた台湾の街を心に思い浮かべた。



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by bono1504 | 2016-11-16 23:16 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
先日、このブログでも紹介していたこの本。
読み終えた。
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なんともいえない後味が残った。

豊かになった韓国の仁川市にいまも実在する貧民街「ねこぐち村」。厳しい現実に翻弄されながら、互いに助けあって生きる一家やこどもたちの姿を生き生きと描く。韓国で100万部を突破したベストセラーの邦訳。
(アマゾンの紹介記事より)

韓国の大人や子どもは、どんな心もちで読もうと思ったんだろう。
そして、読んだ後、どんな気持ちになったんだろう…。

私がタルトンネを訪れると、心なしか時間がゆっくりと流れているように感じ、
ほっとする。
仕事でキリキリしていたり、ちょっと心が疲れているとき行ってみたくなる。

その地に立つと、「生活」を直に感じて、
「みんな生きているんだよな」と思う。
そうして気持ちをリセットして、日常に戻るんだ。

それは、たまに訪れる旅人の感傷なのかも…。

そこで、生きている人にとっては、そこが日常で、感傷にひたる余裕なんてないのかもな…。

私がそんな場所を訪れたとき、できることといったら、
お店があったら、買い物をしてお金を落としたり、
「こんな味のある場所だった」と、ブログなんかで発信することぐらいかな。

なんで行ってしまうんだろう。
そんなことを思いつつ、また行ってしまうんだろうな。


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by bono1504 | 2016-06-20 07:48 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
暇に任せて?ネットサーフィンをしていたら、서울역사편찬원(ソウル歴史編纂院)のサイトで、タルトンネ関連の本を見つけた
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『끈질긴 삶터 달동네』。直訳すれば、『粘りづよい生活の場タルトンネ』。

キョンジン日報の書評の記事によると、
さまざまな観点から仁川の歴史を再構成する「文化の道」叢書11番目の本。
仁川出身の新聞記者である著者が「タルトンネ」を窓に仁川の近現代史を見た。

著者は、仁川のタルトンネ・水道局山(수도국산)の近くのソンリム洞 (송림동)で生まれ、幼年と中・高校生時代を過ごした。
(太字は‘달동네’ 통해 인천 근현대사 엿보기 [경인일보] 2015.08.05より抜粋・翻訳)
とある。

自分記憶探りながら、市場や路地を歩いて、この本をまとめたようだ。

今回の旅行中、仁川のタルトンネを訪ねるつもりなんだけど、
できたら、この本を見てから行きたいな~と思ったりして…。



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by bono1504 | 2016-06-19 21:50 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
私がソウルのペクサマウルを訪れたのは、もう5年も前だった。
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それは、ちょうど東日本大震災が起こったすぐ後で、
ふいに訪れた日本人の私に、その路地にいたおじさんたちは、
「日本は大丈夫?」としきりに心配してくれた。
けっして、豊かな暮らしをしているとは思えないおじさんたちが、突然現れた外国人の私を心配してくれる。
なんだか申し訳ないような、ありがたいような気持ちになったことを思い出す。

ふいにネットで、ペクサマウルに関する記事を目にする。

それは、ジョオクラ西江大社会学科教授がペクサマウルを調査した論文(조옥라 서강대 「백사마을의 공동체문화: 도시빈민의 골목문화」『비교문화연구』 21-1, 2015년 1월)を紹介する記事だ。

서울의 마지막 달동네, 백사마을백사마을의 공동체문화: 도시빈민의 골목문화
ソウル最後のタルトンネ・ペクサマウルの共同体文化:都市貧民の路地文化
(review  archive 2016.04.17 )
http://www.bookpot.net/news/articleView.html?idxno=523

조옥라 서강대 「백사마을의 공동체문화: 도시빈민의 골목문화」『비교문화연구』 21-1, 2015년 1월
s-space.snu.ac.kr/bitstream/10371/93888/1/02_조옥라.pdf

路地文化について記されていた。

これらの路地と空間は、自分の住宅、社会的関係、経済的条件の周辺性を拡張することができる媒体である。 8坪余りの部屋から出て、路地裏の階段や椅子に座る。その路地がまさに自分のスペースになるのだ。近所で起こることを簡単に把握することができ、これにより外部の支援を受ける機会を得ることもできる。
(記事より抜粋し翻訳)

そういう関係性があることから、少々経済的に余裕ができても、この地を離れない住民もいるらしい。

私が、韓国へ出かけると、ついタルトンネを訪ねてしまうのも、そんな雰囲気を味わいたいからだ。なにか、時間をゆっくり感じるのだ。そして、常にスピードを要求される日常から、一時避難できることで、本来の心を取り戻せるような気がするのだ。

訪れたのは、ずいぶん前のことだから、雰囲気がだいぶ変わってしまったかもしれない。
でも、この記事を読んで、少しの間お邪魔させてもらいたいなと思った。



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by bono1504 | 2016-06-17 22:24 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)


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仁川市東区万石洞(인천시 동구 만석동 )にあるタルトンネ、ケンイブリマル(괭이부리말 )。そこで暮らす子供たちの物語。

日本語に翻訳された本も出ているようです。

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また、「郵政事業本部」のブログの記事によると、このマウルは、「現地保存型」の開発をするそう。
通常の再開発では、マンションなどを建て、入居者は他の地域の人、ということが多い。ここでの再開発は、まず、現在住んでいる人たちが100%住めることを目指し、全体敷地15%程度を占める敷地のみ賃貸アパートを建てて、残りの85%は既存の住宅改良事業を推進する、と。
また、
44軒の空き家にブックカフェを作り、マウルの共同コインランドリー、共同倉庫など、住民の設備を作っていくという
http://blog.daum.net/_blog/BlogTypeView.do?blogid=0Jkw5&articleno=7825284
「만석동 달동네 괭이부리말을 아시나요?(万石洞タルトンネ ケンイブリマルをご存知ですか?)」2013年5月1日
太字部分、上記記事より抜粋・翻訳)

この記事が書かれたのは、今から3年前。
現在は、どうなっているのか、訪ねてみたくなった。

ケンイブリマルの場所
仁川市東区万石洞(インチョンシ トング マンソクドン)
http://map.konest.com/dpoi/101321163
(韓国旅行サイト「コネスト」さんの地図より)





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by bono1504 | 2016-06-16 09:37 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
「ハモニカ横丁」という言葉を見て、つい手に取ってしまった。
テレビなどで見聞きした言葉だったからかな。

実際、戦後の闇市から発展したこの「ハモニカ横丁」は最近若者に人気らしい。

時代の変化と共に、魚屋や肉やなどの物販店が商売を続けにくくなり、店を閉じ、そこに入ってきたのがハモニカキッチンだった。その後は毎年のようにモダンな飲食店は増殖し、人気店としてメディアでよく取り上げられ、絶賛され続けてきた。
(吉祥寺「ハモニカ横丁」物語 より一部抜粋)

それで、最近はモダンな雰囲気の飲食店が増え続け、均一化され、
かつてあった、雑多で、味のある雰囲気が損なわれつつあるらしい。
著者は近年の横丁の変容を受け入れがたいようだ。

…実はまだ読んでいる途中。

ここまでで、「ハモニカ横丁」のなりたちを知ることができた。
「そうなのか」とは思ったが、ちょっと単調な感じも。
でも、この後は、
「ハモニカ横丁」の人たちへのインタビューのページに入るので、面白くなりそう。

読みながら、しばらく前に読んだ本を思い出した。
『ソチョン バンヒャン(西村方向)』(ソルジェウ著)だ。
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著者のソルジェウさんはソウル・ソチョンに育ち、今もこの場所に暮らす青年。
この街の事が知りたいと、2009年からこの街に暮らす人たちへのインタビューを続けている。

ソルジェウさんはソチョンで暮らしながら、今でも街づくりの活動を続けているようだが、
今読んでいる本の著者はどうなのかな。

数年を経てから、もし続編が出たら、また手に取ってしまうかもしれないけど。
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by bono1504 | 2015-07-10 17:23 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
路線バスの乗り方の説明から始まり、路線ごとの見どころが綴られている。

簡潔でリズムのある文章が、私にはしっくりきた。
いままで、そんなに「香港へ行きたいな」なんて思ったことはなかったが、この本を読んだ後、
香港のバスに乗って、あちこち出かけたくなってしまった。

巻末近くに、
「これ一冊で香港中どこへでも行ける」という、『香港街道地方指南』が紹介されていた。
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http://www.up.com.hk/product-hk/hk-book03/hk-map03.htm

 香港の街を歩き回るのにはこれ一冊あればOK。重すぎず小さすぎず、地図に加えて、交通や道路、ホテルや映画館などのインデックスが充実している。

らしく、

書店、コンビニのほか、路上の新聞雑誌スタンドにもあり、簡単に手に入る。

ようだ…。

今度、香港を訪ねた時は、さっそく買ってみたいと思った。
(いつ行くのか?)
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by bono1504 | 2015-06-23 22:01 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
最近、『老北京の胡同: 開発と喪失、ささやかな抵抗の記録』(晶文社)を読んだという、フリ-ジャ-ナリストの福島香織さんの書評的な記事。

北京に滞在していたことのある福島さんが、自身の体験を思い返しながら、紹介している。著者の多田麻美さんとは知り合いのようだ。

記事では、下記のように記している。

昨年秋、北京で初めて、胡同の住人たちを中心とした「胡同景観保護協会」が設立したことが話題になった。自分たちで資金を募り、老家屋の補修や、地元の古老のオーラルヒストリーなどを聞き取り整理するなどの活動を行うという。だが協会には公安部、外交部、北京市都市計画院の幹部らも参与し、実際のところは市民が積極的に胡同保護に参与していますよ、というパフォーマンスで終わりそうな感じでもある。

さらに、

そこに暮らす人々の歴史と文化と暮らしに配慮しない開発など、破壊でしかない。

とも。

本の中でも、住民の人が立ち上げたNPO法人が紹介されていた。
「老北京网(老北京ネットワ-ク)」という海外向けのホ-ムペ-ジを運営しているとあったので、
さっそく覗いてみた。

このホ-ムペ-ジの写真を見ていると、
「なくなってしまうのはおしいな」思うし、近々、こんな風景もなくなってしまうのかなと、
寂しい気持ちにもなる。
でも、実際に住んでいる人たちにとっては、切実な問題なんだよな。


「老北京网(老北京ネットワ-ク)」 http://www.obj.cc/
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by bono1504 | 2015-04-23 23:21 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
大学教授、佐藤俊樹さんの記事。

佐藤教授の趣味は、まち歩き。
「学生時代以来、まち歩きにはまり、暇があれば、東京の丘と谷を楽しんでい」るという。
「東京スリバチ学会」のメンバ-と、10年ほど前から、まち歩きを楽しんでいるらしい。

以下は、そんな佐藤教授の記事からの抜粋。

私のようなよそ者が集まり続け、東京は変わってきた。
ひとごとのように変化をけしからんと言うのは少し違うと思います。
日々、つくり替えられていくさまを記憶に刻む営みこそが、
この都市に住む人間ならではの、土地と自分のつなげ方ではないでしょうか。



なにかこの言葉に共感できた。

釜山で暮らしているころ、まちを歩きながら、
「きっと何年か経ったら、今見ている風景もまったく違ったものになっているかも」
とすこし寂しいような気持ちで、街並みを眺めたことがあった。

そして、
「そういう街の移り変わりを見続けたいな」と、
思っていたことをふいに思い出した。


釜山を久々に訪れたくなった。
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by bono1504 | 2015-04-08 23:55 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)
先日、
偶然に、この本を見つけ、ただ今、読書中。
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北京留学中の著者が胡同(フートン)に出会い、とりこになる。
その後、大学を辞め、胡同に住みついてしまった。

著者が関わるようになった14年の間も、
再開発のために、次々と取り壊されているらしい。

人々が長く暮らした場所は、マンションが建てられたりして、
すっかり姿を変えているという。

著者のご主人でもある張全(ジャンチュアン)さんが写した写真は、
生活の匂いがする。
写真を見ていると、自分もその場所にいるような気がする。

夏は、再び台南?
そう思っていた私だったけれど、
近いうちにこの場所を訪れたいと思った。

胡同(フートン):
衚衕(こどう、またはフートン(ピンイン: hútòng))とは、主に中華人民共和国の首都北京市の旧城内を中心に点在する細い路地のこと。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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by bono1504 | 2015-04-07 18:45 | 街歩き関連の本・記事 | Comments(0)

釜山で3年半暮らした後、帰国。現在は東京で日本語教師をしています。釜山時代に趣味となった「街歩き」。最近は台湾にも足をのばしています。(写真:韓国・蔚山)


by bono1504