カテゴリ:タルトンネをぐるぐる( 30 )

ひさしぶりに訪れたこの場所は、どこにでもあるような「観光地」になってしまったようで、
ちょっと残念な気持ちになっていた。
街の味がでている商店街が、どこにでもあるコンビニやチェーン店ばかり並ぶ通りになってしまったように…。
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<夕暮れ時の甘川洞>

マウルバスの停留所に向かう前に、マウルの小さなお店に立ち寄る。
レジでお金を払おうとすると、店のおじさんが
「ひさしぶりだね~」という。

「わたしのことを覚えているの?」
「よく買いに来たでしょ」

すこしマウルのゲストハウスに暮らしていたことがあるが、
そのころよく利用していたお店だった。
もうそれは、3年ぐらい前のことなのに、おじさんは覚えてくれていたのだ。

なんだか泣きそうになった。

バスがすぐ来たので、
「あ、バスが来たから、もう行きます。また来ますね」
そうおじさんに告げたが、すぐ再会することになる…。

うれしさのあまり、おつりをもらうのを忘れたのだ。
おじさんは、おつりをにぎりしめて、バスまで届けてくれた。

おじさんの中に「おっちょこちょいの日本人」の記憶が刷り込まれてしまった…。


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by bono1504 | 2016-08-12 11:12 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
約3年ぶりぐらいに訪れる。
暑さを避け、夕方6時ごろの訪問。

地下鉄1号線토성(土城 トソン)駅からマウルバス(서 2번 ソ イーボン)バスの終点にあるが、その終点の手前には、
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どど~んと大きな案内板。

さらに、村全体を見下ろせるようなカフェもできたようだ…。

散策を始めると、すっかり「観光地」になってしまったことに、ため息がもれる。
お土産屋さんが並び、なんと、プリクラの機械まで。
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数年前、一緒に訪れたことのある同行者は、「原宿みたいだね」と、つぶやく。

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by bono1504 | 2016-08-12 10:43 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
終点でマウスバスを降りると、すぐ目の前に記事で見た「美術館」の建物があった。
近寄って、びっくり。

美術館がなくなっていた…。

すぐそばの売店のおばちゃんに聞いてみると、美術館は閉鎖した、という。
空き家を利用して作ったが、買い手がつくとすぐに閉鎖されたようだ。
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売店でジュースを買うと、そろいの額縁に入ったたくさんの写真に目がいった。
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飾られている写真は、このマウルの住民から集めた家族写真で、閉鎖された美術館で展示されていたものだという。80年代の頃のもののようだ。

ピカピカの1年生の記念写真。家族だんらんのひとコマなど、その時代のマウルの住人たちの暮らしが垣間見える写真だった。

「それはうちの家族だよ」と、おばちゃんがいう。
ときおりおばちゃんと言葉をかわしながら、写真をみているうちに
いつしか、友人と子供のころの話をはじめていた。
そういえば、その友人とそんな話をするのは初めてだった。
そんな私たちを売店のおばちゃんはやさしい表情でながめていた。

そこへ、新聞の記事をたよりに来たらしい、韓国人の女性グループがやってきた。
その人たちはおばちゃんから美術館がなくなったことを聞くと、写真も見ずに帰ってしまった。
私たちはその後、マウルバスで上がって来た道をのんびり歩いて下っていった。

旅行から戻ってからも雨が降ると、プクチョンマウルのことが心に浮かぶ。

あの写真は、マウルの住人たちの手に戻されたのだろうか、と。
雨の吹き込みそうなあの場所で飾られていたとしたら、悲しいなぁ。
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by bono1504 | 2014-11-21 10:22 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
今日は冷たい雨が降っている。
気がつけば、もう冬…。
3か月前、ソウルの街をダクダク汗をかきながらあるいたのが、ウソのようだ。
ふいに、あの街の人たちはどうしているだろう?と思った。
この夏訪ねた、ソウル・북정마을(プクチョンマウル)のおばちゃんたちのことを。

韓国ソウル・城北区にある북정마을(プクチョンマウル)に行ってみようと思ったのは、
韓国・京郷(キョンヒャン)新聞の記事に出会ったからだった。

『가장 높은 미술관에서 펼쳐지는 가장 낮은 이야기, 세상의 아픈 속살을 비추다』(2014年5月12日)
http://news.khan.co.kr/kh_news/art_print.html?artid=201405122113495

社会問題に関心を持つ若手の芸術家たちが、再開発問題でゆれる북정마을(プクチョンマウル)の美術館で、作品展を開催するという内容。
作品展自体は、私がソウルを訪ねる頃には終わってしまうけれど、「美術館」というからには、また新しい展示がされているのでは?と期待して行ってみることにした。
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その記事を読むまで、そこに70年代の雰囲気を残すタルトンネがあるということは知らなかったが、記事にあった、「성북구 성북로 23길 136의 1」という番地をたよりに行ってみた。
調べてみると、地下鉄4号線漢城大入口駅の6番出口から3番マウルバスに乗るとその終点に、북정마을(プクチョンマウル)があるようだった。
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by bono1504 | 2014-11-20 15:11 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)

スアムゴルを歩く。。。

ソウルの地下鉄・江辺駅近くの高速ターミナルから、バスにゆられて清州へ。
清州の高速バスターミナルから、市内バスに乗り換えて、最寄りのバス停で降りました。

「たぶん、この学校の校庭のむこうあたりかな」とは思いましたが、ちょっと不安なので、
バス停でテキストを広げて、英会話のレッスン?をしているおばあさん二人組に尋ねました。

やっぱりあっているよう。

そこから、ややゆるい坂道の商店街や住宅街をぬけると、
小高いところに、パルボンベーカリーの建物が見えました。
スアムゴルはその先にあります。

マウル散策開始!
坂道をゆるゆると上がっていきます。

子どもの、あるいはアーティストの作品のような、やや色あせた壁画が続きます。
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「おぉーい。クジラのふうせんをあげるよぉー」「キャー」(心の中に浮かんだセリフ)

清州の街並みが眺められる、広場がありました。
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ベンチのわきに、洗濯物がひらひら。花壇の囲いがわりの棒の上に靴下も…。
近くの住民のもののようです^^;

マウルの入口では、お年寄りがのんびりくつろいでいる姿を目にしましたが、
マウル散策の間は、あまり人に出会いませんでした。
住宅を通り過ぎる時、テレビや食器の触れる音から人の気配を感じるくらい。

平日に行ったせいか、観光客も数えるほどしかおらず、
静かなマウル散策になりました。
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by bono1504 | 2014-08-18 08:31 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
このブログでも「行ってみたいなぁ」なんて言っていましたが…
ソウルから高速バスに乗り、清州のスアムゴルを訪れました。
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マウルの入口には、マウルのキャラクターグッズ?を売る出店や、食堂がありました。
平日のお昼前に着いたせいか、訪れる人もまばら。

その向かいには、韓国ドラマの『製パン王キムタック』の舞台になった…
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パルボンベーカリーが!

右手の入口から入ろうとドアを開けると、お姉さんに「入口はアッチ」と言われる…。
スタッフ用の出入り口だったよう。
 
パンとアイスカフェオレを注文し、二階でくつろぐことにしました。
階段脇の壁には、撮影時のスナップなどが飾られていました。

二階はどっしりとしたソファが置いてあって、居心地よく、バックにはトロット風の音楽が流れていました。
乙女チックな内装なのに、不思議な感じ…。
大きな窓からは、清州市内が見下ろせて…。
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ん? good bye ??

そろそろマウル散策を始めようかな…。


スアムゴルまでの行き方
http://www.seoulnavi.com/miru/1731/ (韓国旅行サイト「ソウルナビ」の記事)
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by bono1504 | 2014-08-17 22:49 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
ただいまソウル旅行を計画中。

せっかくなので、ソウルからすこし足をのばして地方の街歩きなどしてみたいと思っていると、ソウルナビという韓国旅行サイトで「寿岩(スアム)ゴル 수암골」を見つけた。

http://www.seoulnavi.com/miru/1731/

記事によると、
「1950年代初頭の朝鮮戦争で戦禍を逃れるためにやってきた人々により築かれた集落が、地元の芸術家達や学生により2007年、公共美術プロジェクトの一環で壁画を描く活動がスタート。その壁画芸術のすばらしさに韓国ドラマ「カインとアベル」「製パン王キム・タック」「栄光の才人」などのロケ地としても使用された。清州(チョンジュ)市民だけでなく遠方からも観光・デートスポットとして沢山の人が訪れている」という。

キム・タック、夢中で見てたなぁ…。
どんなところかと思って検索をかけると、旅行サイトから個人のブログまで、あるわあるわ…。
すごい有名なところだったんだ^^;

でも、ドラマのロケ地にもなって、きっと人がわんさか来てるんだろうな。
そう思ったら、ちょっと二の足を踏んでしまう…。


偶然に、
立命館アジア太平洋大学の轟博志准教授の論文を見つける。

韓国におけるタルトンネの価値転換と観光資源化―ダークツーリズム「第三の波」-

その中で、寿岩(スアム)ゴルが取り上げられていた。

この論文によると、
現在は清州の観光地となったこの場所も、1980年代には再開発の対象とされていたという。
ただこの場所は牛岩山の山腹にあることから、風致地区に指定され、高さが著しく制限されていた。そのため、採算に見合ったマンションを建てることが難しかったようだ。けっきょく業者が倒産してしまい、マンション計画がなくなってしまったという。

その一方、景観保護のために再開発を防ぐ過程で、環境保護を訴えてきた市民団体がこの地域の住民に関心を持つようになった。その後、市民団体や地元の大学生、教職員、芸術家が住民と積極的に交流し、いっしょに地域づくりをするようになった。2008年ごろからは、家屋にタルトンネの住民生活を題材にした壁画を描く運動が清州大学との連携で行われたという。

偶然のようで、実は必然的に残るべくして残った場所なのかもしれないな。
そう思うと実際に行って、しみじみとマウル散策をしてみたくなった。
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by bono1504 | 2014-06-23 12:21 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
半年ぶりぐらいに、甘川洞文化村を訪れた。
「甘川小学校」のバス停を下りてすぐ、目新しい建物を見つけた。
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「작은 박물관(チャグンパンムルグァン 小さな博物館)」。
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ワンフロアーに、この地域の写真や、昔使われていた生活用品などが展示されている。受付で甘川洞文化村の観光マップを買うことができる。

行くたびに新しくなにかができている…。博物館を出て、ふと何羽か鳥のオブジェが並んでいた屋根のあたりを見ると…増えていた。家の外壁に貼られた木製の魚のオブジェも増殖中。久々に訪れた甘川洞文化村は、日々変化し続けているようです。

個人的には、かざりのないそのままの町並みだけでも魅力的なんですけどね。
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by bono1504 | 2013-11-02 11:43 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
2年ぐらい前の冬、初めて統営に行った。
日本の漁港を思わせる、しっとりとした街の雰囲気が、わたしの心を捉えた。

その後、その街に壁画村があることを聞いた。
先日ついに行くことができた。
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小高い丘の上にその村はあった。
かわいらしい壁画に包まれていて、まるでテーマパークのようだと思った。
途中で杖をつきながらゆっくり坂を下ってゆくおじいさんに出くわし、
「人が暮らしている場所なんだよな」と改めて思う。

一番上には見晴らしのいい広場があった。
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ベンチに座って休んでいると、
海から吹き付ける風に乗って、カモメの鳴き声が聞こえた。

平日のお昼前だというのに、ひっきりなしに人がやってくる。
韓国ドラマのロケ地だったらしく、日本からも数十名の団体も来たことがあったと、
お土産売り場のおじさんが教えてくれた。このおじさんもここの住民だという。

その村の周りは古びた住宅地と新しい団地群が混在していた。空き地もあり、あと数年もしたらこの辺の風景もすっかり変わってしまうだろうとたやすく想像できた。
しばらく細い路地を散策していると広い通りに出た。楽しそうな話し声が聞こえた。
商店の店先で横一列に並んだソファーに腰掛けながらおじいさんとおばあさんが笑っていた。

わぁ、この笑顔に出会いたかったんだ。

またしてもレンズを向けることができなかったけれど・・・。

もしドンピランマウルに出かけることがあったなら、ぜひその周辺も散歩してほしい。
かわいらしく作られた風景もいいけれど、そのままの街並みも魅力的だから。

・・・わたしがそう感じるのは、
街の風景は日々変わってゆくものだからなのかもしれないなぁ。

ドンピランビョクァマウル 동피랑 벽화마을 紹介記事↓
http://www.pusannavi.com/miru/1934/(韓国観光サイト 釜山ナビより)
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by bono1504 | 2013-04-15 16:41 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)
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<記事にあったクジラの壁画に再会!>

11時半ごろ釜山駅をKTXで出発。蔚山まで20分ぐらいで着いてしまった。
新和村までの行き方を駅の観光案内所で聞いた。

村についたのは12時半ごろ。平日のためか、人通りがない。それどころか、シンとして人の気配すらない。乗用車2台分ほどの幅の道がスッとまっすぐのびている。家々の壁にはそれぞれイラストが描かれている。現実感がなく、別の世界に迷い込んでしまったように感じた。

お腹がすいた。その道沿いにおでんやキンパッが食べられそうな店があった。
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キンパッ(1500ウォン)を頼んだ。そのおねえさんに聞いてみると、私みたいに探しあててここへやってくる日本人もいるらしい。休日になるとカメラ片手の人たちでにぎわうらしい。キンパッを食べ始めるころ、おばさんがやってきて、おねえさんとおしゃべりを始めた。ご近所の人のようだ。

その通り沿いに「마울미술관」(マウルミスルグァン 村の美術館)を見つける。中をのぞくとラジオを聞きながらぼんやり座っているおじさんがひとり。そのおじさんいわく、ここに置いてあるカードを使って、無料で送ることができるらしい。(日本へも!)その手紙は1年後に届くそうだ。ポストは入り口脇にあった。「タルトンネを歩くのが好きで、あちこち行っている」という話をしたら、無骨な感じのおじさんの顔がすこし緩み、「特別だよ」と言ってポストカードのセットをくれた^^

村のへりにある小道を歩く。道はよく整備されて歩きやすい。壁にはこの村のテーマのクジラの絵を始め、季節の植物や詩などが描かれていた。海の方を見ると化学団地からモクモクと白煙が上がっている。日々活動し生産し続ける化学団地。それが現実の世界で、自分が今いる場所は別の世界のようだと思った。

村のあちこちを歩き回ったせいか、のどが渇いてきた。と、甲羅を背負ったウサギのオブジェが載っている店を見つける。
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アイスを選んでいると、奥のほうから迫力のあるオバちゃんが登場。このちかくの見所を聞いてみると「蔚山大公園」を強く薦められた。ぜんぜん行くつもりがなかったのに、「行ってみようかな」と思ってしまったくらい・・・。

この村ではイラストが通りのテーマにそって描かれていて統一感があった。それぞれの絵も丁寧に描かれ、美しかった。行き当たりばったりでなく、しっかり計画を立てて村がデザインされたからなのだろうな。それにゆったりした村の空気が居心地よかった。この空気感はここに住んでいる人たちの気持ちなのかな・・・。
「現実の世界」でちょっと疲れたとき、ここにくれば気持ちをリセットできそうだな。

<新和村(シンファマウル)への行き方(釜山駅からKTXで行く場合)>
KTX蔚山駅前で5001番のバスに乗る。시청앞(シチョンアプ 市庁前)で路線バス(216番)に乗り換え야음장생포동주민센터(ヤウンジャンセンポドンジュウミンセントー)で下車。
その停留所を降り、ジュウミンセントー(住民センター)を右手に見ながら道なりに歩く。道は二股に分かれている。左手に伸びる道に沿って、ゆるい上り坂を歩くと、左手に「신화마을」という大きなモニュメントがある。ゆるやかに登ってゆくと村の案内板がある。
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by bono1504 | 2013-04-11 16:02 | タルトンネをぐるぐる | Comments(0)

釜山で3年半暮らした後、帰国。現在は東京近郊で日本語教師をしています。釜山時代に趣味となった「街歩き」。最近は台湾にも足をのばしています。(写真:台湾・台南)


by bono1504
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